職場の後輩の体験談

ラグランジュ・ポイント

2021年10月24日 07:00


職場の後輩が山梨の大学に通っていた頃の体験談。

独り暮らしをしていたアパートの上の階には気の触れた女性が住んでいた。

過食症のその女性は夜中3時頃にバタバタと部屋の中を歩き回り、吐瀉物をビニール袋に入れて窓から投げ捨てるという行為を毎晩のように行っていた。

ある日、栄養失調に陥っていた彼女は部屋の中で転び、動けなくなってそのまま亡くなった。

発見されたのは死後3日程経ってから。

しかしその後も毎晩3時頃になると、誰もいなくなったはずの上の階からバタバタと部屋を歩き回る足音が聞こえたという。

後輩はそれが怖くて部屋の電気、テレビ、ラジオを点けたまま寝る生活が続いたが、半年程経った頃、足音はいつしか聞こえなくなっていたという。

そんなありきたりな話。



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